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ソフトウェアの出荷

メーカーがソフトウェアを出荷しようとする時、しばしば問題が起こる。
製品を予定の期日通りに出荷したい製造部門と、出荷に根拠を持たせたいテスト部門と、出荷後の品質問題のリスクをできるだけ下げておきたい品質保証部門の間である種の戦いが勃発するのがそれだ。
製造部門は、品質よりも期日優先で、QCDのDを守ろうとする。
テスト部門と品質保証部門は、期日よりも品質優先でQCDのQを守ろうとする。
しかし、この問題が起こるのは、むしろ健全な状態と見るべきだろう。
それぞれの部門がそれぞれの責任を全うしようとしているのだから。
それより問題なのは、このような問題が起こらず、馴れ合いで製品を出荷してしまう場合だ。
あるいは、馴れ合いとまでは言わなくても、誤った知識や勘違い、傲慢さによって、品質に問題がある製品が出荷されてしまうことはあるだろう。
その中でも誤った知識でよくあるのが、テストに合格した証拠、エビデンスについての認識だ。
よく聞くのが、テスト部門の合格印が、テストに合格したエビデンスである、という主張だ。
しかし、それは間違っている。
テストに合格したエビデンスは、テスト実施の記録を伴うテスト成績書だ。
どのような結果を期待するテストを行い、確かにその通りの結果を得られたという記録がなければ、そのテストを実施したとは言えない。
つまり成績書が存在しなければ、いくら長い時間と多くの人をかけてテストをしても、何もしていないのと同じなのだ。
このことは、CMMIやISO9000の立場からも、とても重要なことなので、実際に仕事をしている担当者だけではなく、それぞれの部門のマネージャにもしっかりと理解しておいてもらいたいものだ。

★WOZ★


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