相棒・最終回でのオービスの不具合
3月10日放送の相棒シーズン8・最終回で、顔認識システム(Facial Recognition System: FRS)をNシステム(自動車ナンバー自動読取装置)に組み込んだために、
- オービスが法定速度で走っている車を撮影してしまう
- オービスが2回フラッシュをたく
という不具合が発生してしまうというエピソードがあった。
フラッシュの不具合は、1回の撮影に1回のフラッシュという規則があると仮定すると、Nシステム用の撮影コマンドに加えて、顔認識システム用に撮影コマンドが1回追加されたのかもしれない。その結果、一回の違反車の撮影にフラッシュが2回たかれる。
一方、法定速度で走っている車を撮影してしまう不具合は、デバッグ用の設定をそのままシステムに残してしまったことが原因ではないかと思う。
つまり、デバッグ中はできるだけたくさんのデータを集めたいので、ターゲットが速度違反を起こすのを待っているのでは効率が悪い。
そこで、システムのデバッグ用に、違反となる速度の閾値のパラメータを下げてデータを集めた。本来であれば、デバッグが終わればパラメータを元に戻さなければならないのだが、それを忘れたので、今回のような不具合が発生したのではないだろうか。
実はこの手の人為的ミスは、コンピュータシステム開発のいろいろなところでよく起こっている。
そのつもりで、コンピュータシステムの不具合に関するニュースを見ていると、「あぁ、これか」と思い当たるものもあるはずだ。
★WOZ★
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